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『トイレの女神様』(3)

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お昼までには、あと一時間もあります。
「所長 高いのって行ったけど 嘘ですからね」
「優子ちゃんは お金のこと心配しなくていいんですよ」
「ホントですか じゃ~ぁランチで一番高い980円のスペシャルスランチでもいいですか?」
「・・・?」
所長は余りにも欲のないというか本心で言ってると思われる優子の世間ずれしていない初心さに遠い日の清廉潔白な自分を思い起こします「40年も立つとこんなにも変るものなんだ」と反省するのでした。
なら今、抱いてる優子に対してのいやらしい下心、邪心も悔い改めるとでも言うのでしょうかまさかそんなことは決してあり得ないことだと思います。
ほんの少し良心の呵責にさいなまれたでけで直ぐに下心が見え見えの言葉が出てしまいます。
「優子ちゃん 時間があるから ちょっと遠くまで 行こうか?」
「遠く? そこって如何わしいところじゃないでしょうね?」
「優子ちゃん 食事に如何わしところってありますか?」
「ヘヘヘ そうでしたね・・・」
世間知らずの優子は肩をすくめてって愛らしくおどけます。
その可愛さ、可愛いのなんのって所長は、いたたまれないくらいです。
「あっ! そうだ ちょっと遠いけど お得意様の接待でよく使う店へ行こう」
「あの遊楽亭?」
「そう 高級割烹 遊楽亭だよ」
そう言えば先日、そのお店の名前で請求書が送られてきたのでした。
その内訳が「お食事代 3名様 ¥86,530」と明記されていたのです。
優子は、それを見て「お食代に こんなに使うの?」と思ったばかりだったので遠慮がちに答えます。
「遊楽亭って高級で高いところですよね?」
「でも 美味しいんだよ」
「そんな高いところ 私 遠慮します いつものサービスランチでいいんです」
所長は遠慮して言う優子の話を聞いていません手をあげてタクシーを止めています。
「ヘ~ぃ タクシー」
所長は気持ちが高揚しているのかアメリカの映画じゃあるまいし手を挙げて恥ずかしげもなく大声でタクシーを呼び止めようとしてます。
優子は、その姿が余りにもダサいので見るに見かね所長から離れるように後ろに下がり無関係を装います。
そんな所長の大げさが功を奏してかタクシーが急ブレーキを掛けて止まりました。
「さあ 優子ちゃん 乗って! あれ?」
今まで脇にいた優子がいませんから所長は慌てます。その慌てぶりは、なんとも滑稽としか言いようありませでした。
その慌て様に哀れみを感じたのか後ろから声を掛けます。
「所長 大丈夫です ここにいますから」
「なあ~んだ 後ろにいたのかぁ ああ 良かった~ぁ…」
優子を見て安心します。安堵のため息がまじる程でした。
「所長ったら こんなところで あんな 大きな声あげるから 恥ずかしいです」
「ああ そうか ごめん 早く乗って 優子ちゃん」
優子を押し込むようにタクシー乗せます。
ここで優子の身なりと言うかスカートの丈が災いします。
タクシーへ乗りこむので大きく前かがみの姿勢を取りますから短いスカートは優子のふくよかなお尻を覆いきれずスカートが伸びきって優子の愛らしいパンティが殆ど丸見えの状態になります。
状況が状況ですからこうなるのは致し方ありませんが所長にとっては千載一遇のチャンスでした。
こんなときでしか偶然に手が触れたように見せかけられませんから間違って偶然触れてしまったように装い尽かさず謝罪して不注意を詫びます。
「あっ! ごめん 手が ちょっと触れちゃいました」
あきらかに故意にスカートがらはみ出しているパンティの上からお尻を触ったのですが優子は狭いタクシーの中の状況から仕方なく素直に触ったと白状した所長に悪意はないと責めませんでした。
「気にしないでください お尻が大きい私が悪いんです」
さらにタクシーの中では余裕があるのに狭そうにして優子の方へ仕方なくと言うように身体を傾け寄せます。
「ごめんね 狭いから・・・」
「私が太ってるから ごめんなさい」
そんないやらしい故意の動きにも優子は何の疑いも持たずに、お尻を触られたときと同じく狭くしているのは自分のせいだと健気にも言うのでした。
こんな純真無垢の優子を何とかしようなんて所長は罰当たりですね。
さらに短いスカートでの災いは続きます。タクシーの座席へ深く座ざるをえない様は目を覆う事態となります。
優子は脚には自信があったのでストッキングをほとんど穿かずに素足のままでしたからスカートから覗く股間に食い込むパンティが生々しく所長の目にこれ見よがしに晒され続けていたのですから所長にとっては夢のような一時でもあったのです「もっと遠いところにすれば良かったかな?」と反省します。ですからあっという間に料亭遊楽亭に到着したというわけでした。
そこは場所柄も何か別な目的が伴わなければ食事だけでは来る様な所でないような雰囲気というか店構えです。
「いらっしゃいませ お待ちしておりました」
「お世話になるよ」
女将らしい女性が愛想良く出迎え所長に耳打ちします。
「奥の個室 用意しておきましたから・・・」
「頼むよ」
「はい 承知致しております」
実は優子がお化粧直しにトイレに行ってる間に電話で予約していたのです。抜け目ない見かけによらぬそんな所長の裏の顔が見えた思いです。
「お仕事中なんですよ こんなところへ来てていいんですか?」
「たまには 骨休み 骨休み へへへ・・・」
初心な優子は昼間と言うこともあって何の疑いも抱きませんでしたし最初は遠慮したものの機会がなければ来ることが出来ない憧れの高級料亭ですから食べたこともない高級料理が目に浮かびます「早く食べたい」そんな気持ちが溢れます。
女将が所長へ確かめるように聞きます。
「所長様 お酒は いつもので よろしいですね?」
「うん」
さて、ここからが所長の腕の見せ所となるのです。さり気なく優子に酒を勧めます。
「優子ちゃんも飲む?」
そう言いかけて直ぐに否定します。
「聞くだけ野暮だったね 優子ちゃんは まだ子供だもんね・・・」
飲むも飲まないも返事もしないうちに「子供だから駄目」と言われると反発心が出るのがこの年頃です。
「子供じゃありません お酒だって飲めます!」
「駄目 駄目 子供は・・・」
そうなると優子の自尊心がなおさら、おさまりません。
「もう 大人です 少しぐらいなら飲めます」
所長の思惑がことのほか上手く進んでいるかのようでしたが意外と真面目な優子でした。
そう言ったものの急に態度を変えたのです。
「そうです 私は未成年です まだ捕まって刑務所へは行きたくありません」
「刑務所?」
「いい加減な所長とは違います 法律は守ります」
それは、もっともなことですが「優子ちゃん 捕まるとか刑務所とか そんな大げさな事でもないでしょう」と言いたくもなるような潔白宣言でした。
さほど所長の手腕は良くなかったようで思惑が外れ慌てます。
「優子ちゃん ほんのちょっとぐらいなら・・・」
「駄目です」
二人の掛け合いを側で見ていた女将が所長を諫める様にして二人の間へ入ります。
「所長 駄目ですよ 未成年に お酒を勧めては・・・」
この店にとって所長はごひいきのお客様です。予約の際それとなく所長から「上手く取り持ってくれ・・・」と言うような意味合いを受けていましたから意に添いませんでしたが女将として所長の悪だくみに加担せざるを得ませんでした。
「それなら 違う飲み物用意しましょうか?」
「違うって?」
「やっぱり駄目ね あれも 未成年には・・・」
「それって お酒なの?」
「そうなの でもアルコールは ほんの ほんの少しだけなの・・・」
女将は「駄目ね」と言っておきながら「ほんの ほんの少し」を強調して、あきらかに優子へ酒を勧めているのです。
「弱いの?」
「そうよ」
「飲んでみますか?」
「なら ちょっとだけ 飲んでみようかな~ぁ」
「それでは所長様は いつもの お連れのお嬢様は それでよろしいですね」
これが所長を出迎えた際に女将が「承知致しました」と相づちした訳けなのでした。
優子は、お品書きを見て驚きます。
「うゎ~わ 高~ぁい~ こんなにするの~ぉ・・・」
そんなことを言ってるとお酒が席に運ばれてきました。
「それでは乾杯しよう  優子ちゃん用意できましたか?」
「はい」
「ぇえへん 遅ればせながらですが 優子ちゃん 入社 おめでとう 乾杯~ぃ」
「所長たら ふざけて それなら所長さん 定年退職 おめでとうございます」
優子の所長に合わせた冗談半分の乾杯の発声に所長が急に落ち込みます。
「ああ そうだった もう直ぐ だったね・・・」
そのあまりの落胆の様子に優子慌てます。
「どうしたんですか所長? 元気だしましょう お酒飲んで そんな事忘れて楽しみましょう」
優子の咄嗟の所長へのご機嫌取りでしたが効果てきめんでした。
「本当だね? 本当だよ」
あの会社で出かけようと上着を煽った時に見せた笑顔に戻りました。 
そして今度は優子が乾杯の音頭を取ります。
「あらためまして 二人のこれからの幸せを祈って 乾杯~ぃ」
それって結婚式とかで幸せ一杯の二人に言う、はなむけの言葉ですよね。所長の企み成功を祈るようにも受け止められ所長はご機嫌です。
そして優子は「ほんの ほんの少し」と言われて出された飲み物を乾杯と同時に一気飲みです。
「なに これ お酒なの? ジュースみたい・・・」
「じゃ~もう一杯 頼のもうか?」
「うん うん 優子 お酒 強いのかしら?」
その一杯が優子へ何をもたらすのでしょうか・・・             つづ

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